らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさんの大ファン。

D-150の修理

先日、メンテのご依頼がありお預かりしたD-150ですが、それから動作チェックをしようと通電したところ、バチッという音とともに故障 orz
D-150はIOCランプもなく、電源ランプも電源スイッチもないので何かとやりにくい。(汗)
しばらく調査しましたがよくわからず、基板をよく見ると+VCCのパターンの細いところが切れています。
+VCCのパターンが切れるということは、切れた先の回路で何かしら過電流が流れているということで、切れた部位にヒューズ代用の撚り線の芯線を1本だけ半田付けし、回路を切り分けていきましたが、切れることはありませんでした。
音出ししましたが、片CHは音が歪んでいました。
次に回路の電圧分布を調べると、果たして先日のD-150A2と同じような、微妙に電圧が低い箇所が・・・。
しかし先日のD-150A2と同じ部分は問題なく、回路を辿ると+VCCから電圧をもらっている部分のダイオードがどうやら切れている様子。
これを交換して今回は修理完了。
ダイオードの劣化は気になるので、+VCC系のダイオードは全部交換しておきました。
推測としては、通電→劣化していたダイオードがショート→瞬間にパターン切れ→補修後にチェックのため通電した際、完全にダイオードがオープン?という流れではないかと思いました。
現在30分以上連続通電チェック中ですが問題ありません。
CH1のDCオフセットが50mVとちょっと多いので、これは後ほど調整予定です。
たぶん修理中にオフセットVRに触れてしまったんでしょうね。
スピーカー端子でオフセット電圧を監視しながらこの文章を作っていますが50mVで安定しています。
安定しているのは、オペアンプを交換したからでしょうね。
それにしても、D-150はIOCが追加されたりしながらも150/150A/150A2とも基本的な構造、回路は同じですね。
オペアンプuA739がディスコンになって回路の構成は若干変更されましたが、基本は同じです。