らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

VPL-HW10 インプレッション

部屋が完全暗室になる夜に再度映像チェックを行いました。
正直なところ、「何かしら値段なりのウイークポイントがあるだろうな」と見くびっておりました。
上位機種から考えると、お値段は相当リーズナブル価格。30万前後の定価で、実売20万弱〜半ば程度のお値段で売られていたとおぼしき品物ですが、コストダウンの仕方が上手いです。
マスモニとは言いませんが、ピクチャーモニターと同クラスの映像は出ていると思いました。
フルハイビジョン化による解像度の高さはさすがで、字幕も実にキレが良いのです。
一番の感動は、暗い場面の映像で、映像調整により明るさを下げても、たとえば映っている人物には十分なコントラストと明るさがきちんと確保出来ている事。
一般民生用テレビでもこれが出来ないものが多い中、プロジェクターでこれが出来るのはなかなかのものです。
結果、十分なコントランスとが得られる訳で、映像のフェードアウト時には見事に部屋も暗くなるという、今までは3管でしかなしえなかったあの瞬間が来たのです。
プロジェクターでは、ブラウン管と比較して、何かを諦める代わりに大画面が得られるという認識がどうしても抜けなかったのですが、今回のHW10では、別に何を諦める事もありませんでした。
そして例のソースを視聴しましたが、やはり夜間の屋外ライブなので黒レベルの沈み込みは命題なのです。
従来、マスモニかピクモニでしかマトモに視聴出来なかったこのレベルの映像があっさりと出ているのには驚きました。
そこに家庭用として「綺麗に見せる」ということを上手くやっており、全体としては鳥肌モノの映像を味わう事が出来ました。
強いていれば、完全にフェードアウトしていても僅かに少し白く浮くのですが、これは3管でもあるであろうと思わせるレベルなので、個人的には違和感を感じることは全くありませんでした。
欠点があるとすれば、電源を入れてからまともな映像が出るまでだいぶ掛かる事、リモコンが安っぽい位ですが、リモコンはデータプロジェクタからの流用だそうでこれはコストダウンの一環ですね。
もう後継機が出るのは確定の様子なので、今が底値です。
もしプロジェクターに興味があられる方は是非。VW10HTから、10年の進化を感じました。
個人的には「買い」、是非お勧めです。