らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

DL-103

まだ聴いたことはないのですが、放送業務用の世界では標準原器的な扱いのDENONのカートリッジ、DL-103。
某所で「最新のカートリッジと比べて高域の伸びも無く、解像度イマイチ、期待はずれだった」とかいう記述がありました。
当たり前なのですね、これって。
放送業務用では、「確実さ」と「耐久性」と「そこそこの音質」が最優先。
あわよくば「低コスト」も入ってきます。
放送規格の周波数帯域できちんとした音が出ていればそれでよいのです。
現場では、カートリッジなぞはおそらく使い捨て的な感じでしょう。
何年or何百時間で交換、てなところでしょう。
あのお値段であの音質なら「文句あるまい」ということになるんですよね。
なので最新のピュアオーディオ用機材と比べるのにはそもそも無理があります。
私が放送業務用機器をいろいろとあさるのは「少なくとも民生の怪しい機器よりよほど音がいい」ということがひとつ、音質もいいのがひとつ。
基本的にメンテナンス性もいいです。(だめなのもありますけども)
その上で安いし耐久性はあるし、機器フェチの心理をくすぐりますし。(アホ)
局用機材で放出されるものには、民生で遊ぶには十分なものが殆どです。
そういうものを安く手に入れて遊ぶのはまた楽しい訳です。
(ただし、それなりの知識が要求されます。)