らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

VFX2(前期)のメンテ

以前にお譲りしたVFX2(前期)のメンテ依頼品を作業しておりました。
LOW側の3連ボリュームの抵抗体がどうも切れてしまったようです。
CTSの弱点ですね。で、代用になりそうな抵抗は手配。
15KΩ/Bカーブ。日本でも手に入りにくそうな定数です。
ちなみに他の業者さんに修理に出したら「ボリューム無いので無理」とのこと。
4連ならともかく3連ですし、仕方ないと思います。
米国から部品が届き早速組み替え、と思って現物を見ると、どうやら巻線っぽいタイプのものでした。
前に1回だけ見たことがあります。
これではどうしようもないので、終了・・・と考えていて足元に転がっているIC-150ジャンクの「PANORAMA」ボリュームを見るとまさに3連ボリューム。
これはCTSの中でも普通のタイプ・・・これと交換すればいいかなと分解して抵抗体を交換。要望はLOW側2本の交換でしたので、先日入荷したところのIC-150ジャンクからももう1本・・・なんとも勿体無いですが、ジャンクはジャンクでいろいろと修理用部品を提供していますので惜しくありません。
肝心の抵抗体は新品を使っていますので安心です。
かくして組み上げて動作確認、まったく問題ありません。
ご依頼者様も喜んで居られて有難い話です。
左右CHとも同時交換ですので音質の差や抵抗のカーブ差などはまず問題ないです。
本当はHIGH側も御依頼でしたが、流石にそこまでは無理でしたのでおいおいボリュームを探すことにします。
本当はVFX2後期(VFX2Aではなく)のメンテも控えていましたが、今日はこの1台だけで終わってしまいました。
おそらく後期モデルやVFX2Aはボリュームが普通タイプのCTSなんじゃないかなと思っています。詳しく見たわけではないですけど・・・後ほど確認しておきます。
そんなわけで、Crownの古いモデルならなんとかしてしまおうと・・・。
私がCrown/Urei専門でやっている訳はここにあります。
狭く、深く・・・という訳です。
とはいえ、いろいろ結果としては弄りますけどね・・・。