らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

アイソレータIPS-300

このようなものが修理依頼で来ています。
動作させると10分くらいで内蔵のリレー2個のうち、底板にあるリレーが瞬時切れてまた入る、を繰り返す状況です。
回路をしっかり調べたわけではないのですが、アイソレータという名前からしても絶縁させる用途のもので、かつ交流波形のクオリティが要求される機器に使用するようですね。
回路構成はあくまで想像ですが、一次側はオーディオアンプのごとく単純なトランスの整流回路、二次側は発振回路+(モノラル)パワーアンプ+高精度な保護回路の構成に見ます。これってば高精度な低周波発振機にPS-400あたりつないでも実現できそうですね。
発熱がなかなかのもので、中を見るとヒートシンクに山盛りのパワートランジスタです。発熱を考えるとおそらくかなりアイドルを流しているAB級アンプのようです。
メンテナンス性がよければいいのですが、基本的にメンテナンスのことは考えてない構造です。
2箇所ほど不具合を見つけましたが、それだけではないようです。
問題は、同様のものは現在半導体技術が良くなったのでDC電源と車載用ACインバータで簡単に出来てしまうんですよね。
機器の銘板を見ると1987年とありまして30年選手です。可能ならば電解コンデンサ全交換したほうが良いけど、上記構成で新品にしたほうが圧倒的に安いしお得かつ安心です。
この30年の間のパワー半導体の進化は物凄いのというのを、ちょうどその時代ホイスト屋で仕事してた私は目の当たりにしていますので、尚そう思うんですよね。