らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

MT1200

終段トランジスタの追加交換が決まりました。問題は納期・・・。
在庫でとりあえず1台分はなんとかなりそうですが必要数は6台です・・・。
最終的に12個×6台×2種類、ということで144個が必要、当然選別するので最低その2倍〜3倍くらいは買うことになるのかな?
こういう場合同一業者からいきなり200個買うのではなく、違うルートで少しづつ買ったほうが経験上無難。
もし最初に買ったところでそこそこ揃っていればそこでまとめて買ってもいいかも知れません。
個人が趣味で業務用パワーアンプを家で鳴らす分にはここまでする必要も無いんですが、本当にPAで使っていた個体をまだ更にPAで使う場合はこのくらいはしないと危険です。
そのままでも使えますが、いつ死ぬか未知です。たぶん業務でハイパワー出している瞬間に死ぬことになるでしょう。
家庭ではせいぜい数Wも出せばいいところですし、長時間連続ということもあまり無いのでほとんど問題にはならないです。
業務用でなくても純A級の場合はオーバーホールなら交換しておくべきですね。
以前スレッショルドのアンプで痛い目に遭いました。これは本当に危険です。
このアンプの場合は動作確認中に急に死ぬという危険極まりない状況でした。
定格10Aそこそこのトランジスタに4Aを流して使うアンプでしたが、次々死ぬということは4A流せないくらい劣化していたという訳です。A級は音が出ていようがなかろうがトランジスタはフル動作ですので・・・。
トランジスタなどの半導体は、20年もすると初期のスペックどおりの性能を今でも保持しているかどうかは未知です。
経験上、たぶん保持してないと考えるほうが自然です。
トランジスタ自体は安く手に入りますが、選別すると高価なものになります。
ちなみにMT1200用の終段トランジスタのオリジナル(!)の新品を過去手に入れて在庫してありました。
これのhfeを見てみると、やはりなかなか揃っています。