らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

Meze Audio LIRIC LIR-BCとNW-WM1ZM2

kanjitsu.com

このヘッドホンを使い始めてそろそろ3週間くらいになるので感想など。
1.音質
平面振動板独特の音質です。サッパリしている感じですが出ているところはきっちり出ている。
中高域の美しさは独特のもの。ダイナミック型だと埋もれてしまうような部分もきっちり分離して聴こえるのは流石。
高域がキツくて無理、という感じも無いですし、低域も十分しっかりキレ良く出ていて最強です。
e-イヤホンさんで試聴させていただいたのですが、このヘッドホンだけは最初から吸い込まれるように試聴し続けてしまいました。
自分の好みにピッタリ合う名機と感じました。
そしてアンプを奢れば奢るぶん、きちんと見返りのある音質になるのは末恐ろしいです。
Macro-Tech5002VZで鳴らすのはメーカーとしても想定外かと思いますが、ADI-2 Proとの組み合わせはもう最強。
ここにLIRICをスピーカー端子から鳴らすとアンプにヘッドホンがきちんと駆動されてすんごい音になります。
逆に言うとポータブル機器でもそこそこ鳴るんですが、実力を引き出すにはそれなりのアンプが必要という事になります。
2.ポータブルでの使い勝手
メーカーが添付品にポータブル用のケースを添付しているくらいなので以前使用していたMDR-1Aくらいの便利さです。
とはいえケースは嵩張りますがね・・・。
専用ケースなので収まりは最高にいいです。
3.ウオークマンNW-WM1ZM2との組み合わせ
エージングが済んでない状態であれこれやってしまったのですが、エージングが済んだ途端に音質が別物に化けました。
これはホント止めてほしい。
この機種の特徴は高域の行き詰まり感が無く空間的なものを感じる再生音、コレに対応できるヘッドホンはMDR-Z1Rだけかと思っていましたが、LIRIC LIR-BCはさらに上を行く感じです。
出音が綺麗なのでクラシックも全然OK。
※ifiのポタアン要らなくなりました・・・NW-WM1ZM2の内蔵アンプの音が気に入っている上に、低域もバシバシ出始めたので近々売ります。
全部ソニータイマーが悪いんだ。
4.音楽性
いろんな曲を改めて聴きたくなります。なかなか久々の経験です。
低域から高域までバランスが良く、糞詰まりになり気味の密閉型ダイナミック型ヘッドホンとは全然違う世界です。
5.デメリット
アンプのパワーがそれなりに必要。最低でもWM-NW1A。これでもなかなか鳴ってました。ZX300になるとちとしんどい。
家ではそれなりのパワーアンプで鳴らしたほうが幸せですね。
メンテナンスに関しては正規品は代理店がしてくれますが、イヤパッド交換程度までで、ユニット交換になると本国送りだそうです。
あとお値段ね、26万円ですよ。4.4Φ変換ケーブルが確か1.5万円くらい。
フジヤエービックが一番お安く会員登録すれば23万円で買えます。
※NW-WM1ZM2について
とりあえずダラダラ200時間を待つよりは、24時間鳴らしたままで1週間放置がいいです。
エージングという名のソフトウエアタイマーなので。
変化の仕方がエージングというレベルではなかったのが大きいです。
200時間を超えてからがこのプレーヤーの本領です。