メンテ後発送、電源を入れたらバチっと音がして動作しなくなったというPS-400を修理していました。
到着後、ヒューズの断線チェックを先ず実施、問題ありません。
次にトランスのショートなどを調べますが問題ありません。
トランス二次側も調べますが異常なし。
ここで通電してみますが、リレーは入るのですがパイロットランプが点きません。
調べていくと、フロントパネルのLED基板後ろでトランスとショートしています。
この部分は絶縁紙が入っていて、メンテの際には紙を再度両面テープで固定しました。しかし、基板の凸部が絶縁紙を突き抜けておりました。
原因を調べると、どうやら輸送中の振動でトランスが動いたっぽいです。
PS-400のトランス固定はフロントパネルにボルトとクッションのゴムを入れて固定してありますが、今回このクッションゴムは交換済み。
輸送中にゴムの穴にトランスの固定ナットが入り込んで前にわずかに移動しクリアランスが無くなってショートという感じです。
また、言い訳になりますがトランスが初期ロットなので妙に出っ張りが多くショートしやすい状況でした。今回、トランスが移動しないようクッションゴムを平ワッシャではさみ、絶縁紙部のクリアランスを十分確保しました。
動作しない回路を調べていくと、ショートが原因で数箇所で断線が見つかりましたので、それを手直しして完成です。
