らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

PS-200の修理

6290のバイアス調整用にアンプを暖める為に2時間ほど鳴らした後、空き時間でPS-200の修理を。詳細は不明で故障ということしかわかりませんでした。
先ずは出力端子にテスターを当ててトランジスタのショートチェック。
これをやらないとスピーカーをつないで電源を入れると、場合によっては+VCCがそのままスピーカーに行ってスピーカーを壊しますから危険です。
ただしこれができるのはCrownなど、出力にリレーが入ってないアンプだけです。
リレーがあるとリレーの前にテスターを当てないと駄目です。
ショートチェックはOKでしたので通電すると、Ch-2が不良。
ボリュームを上げるとともにIOCが点灯し始めます。音量も上がりません。
スピーカー端子にオシロをつなぎ、正弦波を入れると上半分が出ていません。
いろいろ調べると最終的には出力モジュールのトランジスタが1個ショート。
最初のショートチェックでは出ませんでしたが、B-E間のショートでスピーカー側には出ないものでした。取り外した後にチェッカに掛けるとB-E間ショートで間違いありませんでした。
交換するトランジスタは何時も悩みどころですが、在庫していますので無事に交換完了です。道連れにバイアス測定ポイントになっている抵抗も焼けてたので交換。
動作チェックもOKです。
6290が暖まったので代わりにPS-200を入れて鳴らしていますが、PS-200はこんなに音良かったっけ?という感じでいい音で鳴っています。
何より軽い!作業もやりやすいです。
重たいのがいやで、本当に見栄も無く音質が一番の方にはD-150A2かPS-200がベストでしょう。4333Aの38cmがいい感じで鳴っています。