らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

部品屋さん

このVishayという会社はいろいろな部品メーカーを吸収合併してかなりの大企業です。
今や日立の電解コンデンサ部門だった会社もここの傘下です。
先日お仕事で日立のチップタンタル電解コンデンサが突如Vishayに変更になっていて、サイトを見たらそういう事になっとった訳で・・・まぁ残るだけいい訳でして。
100パーセント国産の製品と思われがちな鉄道とかで使用される電子機器の中身、実は半導体は日本がボロボロですので、自ずから海外製になっております。
こういうインフラ機器に使用される半導体は絶対に最新のものは使わず、実績がありカタい部品しか使いません。半田もいまだに鉛入りです。なので、高密度化よりも信頼性重視、したがって古い部品を長い事使う訳です。
変更も容易には許されず、いまだに74シリーズ汎用ロジックICは当然で、下手すると40シリーズが載ってたりとかします。(汗)
私の修理活動でも1980年代の機器がいまだにそれなりに修理できるのは、未だに当時の流れの半導体を作ってくれるメーカー様のおかげな訳です。
この辺は海外の半導体メーカーの方が事情は良いです。
今、ちょうどUrei6300をメンテしており、小信号用に使われている2N6716や6730がそろそろ危ういところでした。うちの在庫も危ない(hfe的な意味で、数があってもhfeが合わないとね)のですが・・・セカンドソース品を100本づつ購入はしてあるんですけどね。
それにしても半導体事情は国産に比べはるかにマシで、修理しやすいです。
国産で80年代の半導体を数仕入れるとなるとそれはもう考えたくないです。
手に入っても妙に高騰ですし、発見したとしてもなんだか怪しかったり。
ebayとかで、日本ではとっくに枯渇した有名どころの半導体がコンプリペアでお手頃価格で出てたりしますけど、基本パチモノですので買うべきではないです。
そんな都合良くコンプリで出たりは通常しません。