らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

SHERWOOD社のレシーバ

片ch時々音が出ない、AUX端子接続するとノイズ、という個体の修理です。
CROWN以外にもこういう修理は随意やっております。
今回の原因は端子部の劣化による接触不良、半田クラックでした。
その上で部品の選定ミスと思われる抵抗焼損が3箇所あり、これも1ランク上の容量のものに交換。
焼け方は生焼けレベルでしたし、少なくともこの40年弱は問題無く動作していたので仕方ないかな?
生焼けでなんとかカラーコードも読めて、抵抗値もコードと一致しており問題ありませんでした。
端子は良く使うLineレベルの2種類だけ交換し完成としました。
SHERWOOD社とありますがリアにはMADE IN JAPANとあり、終段はNECの2SD180でした。
正に古きよき時代のレシーバーです。
丁度80年代半ば、オーディオ機器なんて買える訳も無い小学生時代は、こんなのが粗ごみに捨ててあってそれらを使っていた頃でしたので、中を見ると懐かしい限りですね。
その頃は使うって言っても半分以上は中を開けてみたいという頃でしたので、無茶して壊す事も多かったです。
蓋をする前にシャーシを掃除してみたところ、基板のパターン面におなじみの三角マークが出てきました。
部品は平均的に松下電子部品のものが多かったのですが、終段TrがNECだったり、電解コンデンサがELNAだったり、いろいろなメーカーの部品を使ってありますが、おそらく松下電子部品OEMで製造したものか、基板組み立てを松下電子部品で行い、組み立てをどこか違うところでやったか、という推測ができます。
何にせよ日本製らしい堅実な構造です。