らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

まずは

SAEのパワーアンプ。Mark 31Bというものが、接続する機器により発熱大とかでお越し。
前オーナーでメンテ済みだそうですが開けてみると何もしていません。(笑)
終段トランジスタを全交換、他見栄えにかかわる部分を中心に手を入れています。
てな訳でまずは劣化部品の交換。初段トランジスタがあの悪名高き2SA798/2SC1583のコンプリペア。
リードが真っ黒で、これはもう見るのもイヤですね。
オリジナルは米国の2Nシリーズなのですが、おそらく後年の改良でこれに変わったとみられ、特に部品が外されたような様子もありませんでした。
予算が抑え目なのでトランジスタは手持ちの国産で交換しておきます。
思うに終段トランジスタが死亡した原因はこの2SA798ではなかろうかと。
それらをメンテした後、終段トランジスタのカバーが紛失しているので何か考えようと思います。
ここってたぶんVCC来てるはずなので場合によっては感電しますし。
しかし、メンテ前に鳴らしたところ、当方のテストベンチでも発熱は見られませんでした。
おそらく送り機器側に問題があるんでは、と送り機器を聴いてみると某社のパッシブフェーダーで、その前はLucidのDA9624だそうで。これも危ないですわな(笑)。チップ電解さんが駄目なんじゃ?と思います。
うちもたまたま修理デスクはこのDA9624ですが、これはまだ問題ないようです。
DCが漏れている機器を送りに使うと、機種によりパワーアンプが異常発熱する可能性が高いので、コレではないかと。
ただこのSAEは入力に電解コンデンサ入ってるんですよね。
可能性としては2SA798/2SC1583のノイズで強烈なDC発生→パワーアンプ段発熱?
腑に落ちないのは、オーナー様の元ではパワーアンプ単体であれば発熱しなかったそうで。
前段機器が悪さしている可能性大です。