らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

昨日投稿した筈なのですけど

投稿できてなかったのでもう1回。
こないだ終段全滅で苦労して修理したD-150A2なんですが、他の個体より明らかにスッキリした音で特に良い音に感じます。
もちろん純正準拠の修理です。Crown指定の部品もしくは半導体メーカーの後継品等、苦労して部品を入手し完成させたものです。
そこに当方のノウハウ、主に安全性を重視した部品選定をしております。
終段トランジスタは、実は劣化で音質が悪くなるのでは、という私の推測です。
「音は出るけど」と言う訳ですね。オリジナルって何だろうかと思う次第です。
ですので、今後オーバーホールメニューに終段トランジスタ交換まで含んでもいいかも、と考えたりします。
なぜこう言い切れるのかというと、以前のスレッショルドの純A級アンプの修理で苦労した経験からです。
ショートしたトランジスタを1個1個交換しても次から次に壊れるあの恐怖。
最終、結局全交換しました。
CrownはAB級なのでそこまでトランジスタに負担は掛かりませんが、個体の使われ方や環境で半導体も劣化が進みます。
真空管ほどではないですが、例えば経年したアンプの終段トランジスタを取り外してhfe測定してみると、製造時は揃ってたはずのhfeにバラつきが出ていたりするのは、そういう事なのだと思います。こんなのでパワー出すとそりゃ壊れますわな、という感じです。
当面はD-150系をお受けしようと考えています。これだとオリジナルレベルの部品が揃いますので。
気になる方はお知らせください。ただトランジスタを数万円分買って選別せねばなりません。DCA75では電流不足で役立たずでしょうねぇ。
そこそこ電流流して確認し、選別すべきかと思います。
あと、半導体の売り方ですけども、例えば同一のダイで1万個生産し、選別の結果、一番良品は一番高い規格かつお値段のものの品番を付ける。
2番目は一つ低い規格で売る。なのでトランジスタの1番違いで電圧違いがあるのではないかと推測。
一番良品の中で更に選別しhfeが揃っているものをセットメーカーに優先出荷し、ハズレを小売りや流通市場に流す。
可能性、高くありませんか?
CPUなんかでもそうで、実はダイ自体には全部の回路が載っているけど、選別してクロック分けしたり、配線の有無で内蔵キャッシュメモリ容量を変更したり、可能性は高いと思います。そうすることでコストダウンが出来るわけですから。作り分けるよりは、選り分ける方がいいのではないかと。
なのでセットメーカー流れ品の方がhfeが揃っていると思われます。でもメーカーはhfeランクを広く設定し「これは同じランクですんで」と仕様書に書いておくので言い逃れできると。