らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

ヘッドホンリスニングの最強環境

PCオーディオでRME ADI-2 Proシリーズで出力、パワーアンプ直結。
パワーアンプはMacro-Tech 5002VZ。
これが私の環境では最強かつ最狂ですね。
ヘッドホンをシバくという表現が当てはまりますね。
低域の出方が化け物です。ADI-2/4 Pro SE単体の内蔵ヘッドホンアンプもなかなか凄いのです。
流石は最強かつ最後の業務用アナログパワーアンプ
本当はコンサート会場とかで爆音で鳴らす為のアンプ。
第二の人生で、個人宅のオーディオアンプとして余生を過ごしております。
しかし、こんな過激な鳴らされ方をしているヘッドホンも多分少ない事でしょう。
NS-1000Mが余裕で鳴るアンプですのでね、ヘッドホンとか訳も無いという事でして。
こんなアンプが10万円も出せば中古が買えるとはいい時代になったもんです。
てかまだ10万円するのよね。
ヘッドホンアンプに悩んで居られる方、もし居られましたらまずはCrownのD-75A辺りで遊んでみてください。
ヘッドホン側のバランス接続とかどうでもいいです。民生DAPで鳴らすのとは全然違う鳴り方の筈です。
ステップアップとしてCrownのPS-200、PS-400が面白いと思います。
これらにはすべてモニター端子が備わっており、これは一応ヘッドホンをつないでも良い端子です。
ただし民生機みたく保護回路は無いので、できればサーキットプロテクタを付けたほうが安全ですね。
ここまでは家庭でも簡単に楽しめる世界です。
そこを超えてMacro-Tech 5002VZもいいんですけど、これは何かとスペックオーバーなので。
電源プラグがアレだったり出力が大きすぎたり。修理も難しいです。
DAコンバータも悩みますが、個人的にはRMEです。間違いの無い正確な音質です。
そこに余計な味付けは皆無です。5002VZもその傾向です。
なのであとはスピーカーorヘッドホンのキャラクターが如実に出て、しかもしっかり鳴らしきります。
DAPで音が細くなる傾向があるのは、やっぱり電源部の問題が大きいと思われます。
過剰な性能は必要はないですが、ある程度の高電圧、余裕がある電源回路が必要と考えます。
DAPで不利なのは電池駆動ですので1Wも出そうとすれば電源回路が複雑になります。
低域が最も電力を要求します。余裕ある給電ができるかどうかがポイントです。
ヘッドホン、スピーカーの振動板はどの方式でも空気を振動させる構造上、物理的原点に戻ろうとしますので、この動きをしっかりと電気的に制御できるかどうかが音質に関わるのではないかと考えています。
その昔のカセット式のウオークマンって15mWx2/16Ωとかでしたよね。イヤホンの能率も良かったのでこれでも問題無かったんですけどね。単3電池1本でも十分鳴ってましたが、録音機材の問題と、そもそも電源の問題で低域は不足するので低域ブースト回路が入ってました。
それから考えると恵まれた環境、時代になったとは思います。