らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

個人的スピーカー論

しばらくは個人的オーディオ論を語りたいと思います。
うっとうしい内容なので興味のない方はスルーしてくださいね。

経験上の事なんですが、日本の家庭に於いては3wayとか4wayなんかは必要無いんじゃないかなと思います。
3wayや4wayなんかを至近距離で聴くと、明らかに音がユニットごとに離れてしまいます。
違和感ありまくりです。それが良いというヒトは止めませんけど、私は気持ち悪いです。
狭い部屋に無理に入れたDS-3000で泣きをみました。
また、安い3wayは位相の制御とかは考えてないので、さらに混乱します。
昔の@\59,800円スピーカーはまさにそんな感じ。
確かに低域も高域も出ないことは無い、けど、なんか落ち着かない・・・。
それを定価59,800円から100,000円クラスのアンプで鳴らすとなると、これまた大変です。
そもそもアンプに駆動力が無いので、59,800円クラスでうっかりすると密閉型、きちんと鳴るわけが無いのです。
YAMAHAのNS-1000Mが「鳴らないスピーカー」という汚名を着せられているのは、半分そこにあるのだと思います。
アレはアンプを奢ればそれなりに鳴るはず。
出来ればセパレートでないと、とは思いますけどね。

それがわからない頃は、「なんで2wayなのにあんなに高いスピーカーがあるんだろ」てな感じでしたが、実際に経験すると良く解ります。ちゃんと棲み分けしている訳があるんですね。
この問題は実際の中古市場にも現れていて、オーディオ全盛期当時の1本59,800円クラスのスピーカーはさほどの値段にはなっていないですね。ペアで2〜3万円程度ではないかな。

だいぶ脱線しました。

理想はフルレンジですが、だからと言ってフルレンジではどうしても高い周波数は出しにくい。

という事についての解決策は、例えば同軸2wayや単なる2wayスピーカーがその回答と思います。
同軸は、テクニクスやタンノイが好んで採用しました。やはり、ユニットごとに散らかる音を一纏めにしたい、しかしレンジも欲張りたい、という観点からは理想的です。
問題は、どうしても高額になることでしょうか。
特にテクニクスの平面振動板のものは凝っているのは解るのですが、エッジがウレタンでせいぜい10年弱で死亡・・・それはどうかと。
一度聴いてみたいんですけど、程度の良いものが無いんですよね。

単なる2wayスピーカーはそれこそ腐るほどありますが、個人的にはこれが一番シンプルで良いんじゃないかなーと思います。結局自分自身がそこに回帰しましたし。

また、2way/3speakerというのもアリかと思います。
イオニアのバーチカルツインとか、最近は他のメーカーもやっていますが、見た目より低域が伸びますからね。
個人的には好きです。

2wayの場合でも、メインユニットは極力高域も受け持たせ、追加でツイーターを鳴らすのがいいかと思いました。
重低音域を2wayで鳴らすのは大変なので、2wayだと自ずからスピーカーのサイズも20cm程度までになってくると思いますが、20cmあれば実用的にそこそこの低域が出るんじゃないかなと思います。

例えば、JBLの4301Bなんかはエントリークラスのアンプでも十分鳴るスピーカーだと思います。あれはある意味名器でしょうね。
ウチの機材で鳴らすと低域が出過ぎて酔います。

自身のスピーカー経歴を簡単に振り返ると、オーディオ開始の際はビクターSX-7、コントロールLAに始まり、DS-77HR、パイオニアの小さい2way、DS-A7、DS-3000、4301B、4310、L26、J216pro、コントロール5、コントロール3、Monitor-500とか1000とか、ARの小さいヤツ、Infinityのリファレンスワン、ステラハーモニー、オーラトーン5C、いろいろ聴いてきましたが、この中で手元に残っているのはコントロールLAとステラハーモニーだけになりました。
一時長らくDS-A7を使っていましたんで、最近また聴いてみたいかも、とか思っています。
DS-A7は今の機材でならもっと違った展開が楽しめたのかな、と思っています。