らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

エレベーターの事故

最近は忘れる前にまた起きてしまうエレベーターの事故。
昨日もどこかの工場であったようです。
以前の本業からすると、多分ホイスト使用の怪しげな「簡易リフトもどき」なんだろうなぁと思わずには居られません。
ホント、何故かこの手の修理は、設置後10数年で限界が来て故障、その際に何故か巻き上げ機のメーカーが呼ばれます。
「我々は巻き上げ機のメーカーで、巻き上げ機以外のメンテナンスはお引き受けできません。また、法的に問題がある部分があった場合は、巻き上げ機を含めてもメンテナンスはお受けできません」という苦しい言い訳をいつもしていました。
また、実際に法的に問題があることは非常に多く、10件呼ばれたら9件まではまちがいなく何かしらの問題がありました。
現実的には、何の知識もない業者なんかが建物の工事の際に設置を依頼され施工、巻き上げ機はお手軽に20万円も出せば購入できるホイストを使い、場合によってはカゴに腕を取り付けてホイストのリミットスイッチを上限で蹴り上げるというものもありました。ホイストのリミットは使わないでくださいと説明書にはあるんですけどもね。
カゴの扉なんて無し、床とカゴの間の隙間は開き放題、床の側には転落防止の処置も無し、あってもロック装置もない横棒が1本通してあるだけとか。
ホント、その手の怪しげなリフトのある現場には近寄らないでくださいね。
事業主もわかっていて使わざるを得ず、そのままにしていることは多々あります。
ごくまれに、古いもので法的規制がきちんと制定される前のものであれば、「簡易リフト構造規格」には合致しないものがありますので、その場合は何の問題もありません。
但し、この場合でも昭和30年代の法律ゆえに巻き上げ機の更新などを行うと、現行の法律に沿うようにしろ(=ほとんど作り変え)となる事があるようです。
この手の相談は、まずは労働基準監督署に確認してみてください。