らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

御依頼品の合間に

Urei535や6500のメンテを終えた間に、現在は自家用のD-150A2ジャンクを修理していました。
今回のブツはなかなか手ごわく、ヒューズホルダの中身がなくなっている状態で来ました。
中身だけの在庫は無いので、手持ちのヒューズホルダに交換。
ここですぐ通電するとヒューズは間違いなく飛ぶと思うので、簡易的にスピーカー端子をテスターの抵抗レンジで当たるといい感じにショートしています。
しかも左右。ああめんどくさ、全滅じゃないと良いが、と思いつつ取り外して確認すると、見事に全滅。
手持ちの終段Trを4個使うことに。まぁ汎用品なので安いんですが。
配線を戻して通電してみたところ、CH-1はOKだがCH-2が歪んでいます。
オシロで波形を見ると、下半分が見事に出ていません。IOCも点灯しっぱなし。
いろいろ調べた結果、CH-1の出力段の抵抗1本(動作はOKだった、56Ωが8KΩくらいに高化)、CH-2のトランジスタ1本がNGでした。
以前に経験した+10V回路は問題なく、やや泥沼化・・・。
回路図どおりの電圧が出ないので錯誤しやすいことを考えて電源電圧100V化も先にしてしまいました。
電圧分布が回路図に書いてあったのですが、実測値と合わなかったのでその部分を徹底的に調べたところ、うまく突き止められました。
Q202のコレクタ−Q208のエミッタライン:+1.45V必要、実測20mV以下;Q208ショート。
結果数時間掛けて修理は出来たので御の字です。
先ほどテストを兼ねてジャズを鳴らしていました。
しばらくSONYパワーアンプで鳴らしていましたので、それが耳になじんでいたのですが、D-150A2の音はなかなかの色気を感じます。
実に絶妙。
ちなみに、SRP-P2200ですがエージングが進んで実に良い音になってきました。
しばらくこれがメインになりそう。