らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

PS-400

昨日の続きです。
ボリューム交換についてはOKをいただけました。
ノイズの原因を探るべく調査したところ、なんとCH-1だけ入力ボリューム最大時に何も入力をつながなくとも150mVという過大なオフセットずれが確認できました。ノイズの真の原因はコレです。
メーカーの許容値は確か+-45mVですから論外ですね。
メインボリューム部には少なからずDC電圧が載るので、ボリューム回転時にノイズの原因となるわけです。
これを繰り返すとボリューム接点部が損傷します。
場合によっては、CH-1だけ異常発熱という事にもなります。
この個体、業者からメンテ済み品を購入してノイズの修理に出したところ、初段トランジスタを交換されたらしいのです。
オペアンプが流行の「高音質品」になっていたので、もしかするとコレが原因かも知れません。
というかこのアンプは初段はオペアンプなのですが・・・(汗)
もしかすると、オリジナルのオペアンプで調整済み、オペアンプを差し替えてオフセット電圧発生、ノイズ、という事かも知れません。
何度もブログには書いてきたのですが「安直なオペアンプの差し替えは危険です」。
差し替え自体はいいのですが、その作業をした後はテスターでオフセット電圧の確認をしましょう。
その意味が判らない場合はしない方が良いです。回路的にオフセット調整が不要な機器もありますが、その場合でもテスターでちょっと確認しておくと後々の為にいいです。
オフセット電圧が過大な状態で使うとアンプが異常過熱したり、焼損する可能性があります。
特にプリアンプからのオフセット電圧はパワーアンプにとっては負担でしかありません。
保護回路がうまく動作すれば良いですが、しないことも多いです。
経年している機器は、時々オフセット電圧の具合を確認してみてください。