らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

ちょっと作業が溜まってきてます

今日はAmerican AudioのDJミキサー、Q-D5を修理していました。

故障内容は「動作はしているようだが片ch音量が少ない」というもの。
曲者なのは、リーダのオーディオレベルメータで見ると左右とも綺麗に揃っています。
しかし音出しすると明らかに片chの音量が少ないです。
こういうのは厄介ですね。回路図も無いですし。
メンテナンス性はあまり考えられてないですが、がんばって分解。
問題は出力回路の載った基板にあることを絞り込みました。
さらに配線を調べていくと、内部配線はアンバランス配線です。
パワーアンプに接続する瞬間、音が少ない側のスピーカーからバチっというノイズが出ます。
何かしら電圧が出ているようです。しかしDMMで見てもあまりおかしくないです。
出力部でバランスに変換している回路のオペアンプが怪しく、これを交換したところ直りました。
電解コンデンサはSu'sconが多用され、これが不良だと厄介やなぁと思いつつ調べてみましたが正常でした。
意外にコレはお漏らししないようです。
年式(2004年頃?)から考えるとチップ電解山盛りでもおかしくないんですけどね。
紙エポキシ、オールディスクリート片面基板でした。
ついでに、ミュート用のトランジスタのリードが怪しい色合いのものがあったので、これも交換。
このクラスは正直中古で出てきても悲しいお値段になりますが、音質は割と良いです。
フォノアンプも入っているので、プリアンプ代用に1つの選択にはなると思います。