らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

GEM Sound TP-555 プリアンプ 続き

ADA1000が早く仕上がったので難物のこれをつつく。
電解コンは小型品全交換、オペアンプ3個も同様に交換。
内部は入力・電源基板とボリューム基板、調整、トーン、マイク、ラインアンプ基板の3部構成。
ボリューム基板はボリュームが載っているだけなので実質2枚。
動作はまだNGです。
出力端子から遡って回路を調べると最終のLOUDNESSボリュームまでは音が来ている。
そこから先はNG。
では、と出力端子に行くケーブルを外すと出力回路へのコネクタまで音が出るのを確認。
出力コネクタの先にから出力端子の間に何か原因があります。
調べると回路中にトランジスタが入っています。
これか、と撤去すると動作するようにはなりました。
詳しくは調べていませんが、入力セレクタICのデータシートを見たところ、外部へミューティング信号を出せるようです。
回路が切り替わる瞬間に0.5秒くらいミュートが掛かるようなタイムチャートが書いてあります。
IC不良でこの信号が出たままになっているか、トランジスタがショートしているかのどちらかになりそうです。
時間の都合でまだ調べていません。
トランジスタを交換してもいいんですが、実質無くても動作には支障しなさそうなのと、費用が嵩むので依頼主様に確認中です。
しかしこんなん良く見つけたな俺・・・。(裏の声:見つけて銭にするのが仕事!
トランジスタが殆ど使われていないアメリカっぽい設計のアンプでおそらくブランドはUSAです。
しかし製造は台湾でした。80年代ですね。
GEM SOUNDという会社はわずかにPA用機材が残っているようで現在は民生機はやってないようです。