らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

本日の直したったど!

Urei 6250のフルオーバーホール。
珍しくエレクトリの代理店シール付き。120Vで3番ホットのままでした。
依頼人様からは120V3番ホットでお願いしたいとの事でそのまま。
120Vはボルトスライダーで確認、昇圧して現在バイアス調整中。
通電直後の音はカスカスでしたがバイアスを少し上げて20分、なかなかの重低音が出始めました。
今回は日本製のオーディオグレードのブロック電解コンデンサが入手できました。
特にそれが何か影響しているとは思えないですが、これが本来の6250の音なんですかね。
6250を見てて思うのは部品が良質なんです。いちいち。
その上に込み入ったメンテナンス性の良い構造。そりゃ儲からないよって感じです。
そのくせ時々とんでもないミスをしているのでビックリする訳なんですよね。
今回も音が通る電解コンデンサの片方が松下、もう片方がFRAKOでした。それでいいのか?
新品から交換歴は無いのでメーカーのやった事でしょう。
この手のミス?はUreiでは良く見かけます。さすがアメリカ・・・。
設計的に、コネクタを片ch辺り4個も使うのはメンテ性は良いものの経年劣化的にはNGですね。
このアンプの終段トランジスタが壊れないのは200V/17A/200Wのトランジスタを2段で60V掛けて使っているので劣化が少ないのだと思われます。150W☓2/8ΩでここからしてもDC-300A相当です。
DC-300Aは140V/20A/250Wを多分2段。これは時々壊れます。
DC-300Aは55V掛けてますね、確か。TO-3パッケージは比較的弱いのかも知れません。