らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

KLH Model 50 ステレオレシーバ

米国の70年代のレシーバです。動作はNGで片ch死亡。
死亡している片chですが動作している「サー」の音も聴こえませんので重症でしょう。
音出ししたところハムノイズが凄く平滑コンデンサが死んでいる音がしました。
まずはそれを交換、通電しても片ch死亡。
回路図がないと進めにくいのでサービスマニュアルをネットで有償入手。
なんせこの頃のアンプはトランジスタの性能がまだ良くなくて回路で工夫しているものが多く、へんてこな回路も多いからです。
回路図を見ながら作業、スピーカー端子から回路を遡ります。ヘッドホンジャックが非常に怪しいので回路をパスさせてもNG。となると終段が電気的に動作していないと思われます。
VCCは25Vと比較的低い電圧なので気持ちは楽です。
ずっと調べていくとドライバ用トランジスタがオープン故障、これを交換すると左右とも鳴るようになりました。
そのうち正常だったchが動作しなくなりました。ボリューム位置で音が出たり出なかったり。
ボリュームを見るとあのCTS製。ボリューム下には黒い粉・・・最悪。
手持ちのBカーブ品を仮組みしてみましたが音は出るようにはなったものの、カーブが違うのでアンプの音量用には使いづらい。てな訳でボリュームを手配。いつもの方法で対応予定。
何より電源スイッチがついているのでここは極力オリジナルを生かしたかったんです。
あと残る課題は電源ランプ。調べると汎用の自動車用電球でしたのでモノタロウ(!)で手配。
とりあえずは直ってよかった・・・。