らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

過去のお仕事と今のお仕事

最初に新卒で入った会社は大手重電メーカーの地方のサービスステーションでサービスマンでした。
地方故、一人で何でもやらざるを得ず、今思えば本当に何でもやってました。
ピュアな新卒なので疑う事もなく、若さと勢いで仕事をやってた気がするなー。
そこにバブルの終わりかけから10数年ほど居ましたが、そこでやってたことは、
・ホイスト、クレーンの(法的)点検、修理、改造、法的手続き、特別教育。
・ホイスト式天井クレーンの新規製作(製造許可の必要ないものがメイン)
と、書くとこれだけなんですけどね。
特に後者はたかが地方のサービスステーションで異様なまでの価格競争に参入して受注取ってました。
主に製造許可の不要な3t未満ばかりですんで、主に某社との争いでお値段はそりゃ悲惨なものでした。
当時の上司の方針ですが・・・。
上司が転勤で去ってからは、二十歳半ばの若造の私が年上の人メインの外注を使いつつ頑張ってました。
特に天井クレーン製作は値段はともかく赤字でもいいから、長く使うものだけに万一何かあっては嫌なので強度やスペックだけは十分なものを納めていました。
赤字部分は保守部分がかなり補ってくれてましたので、出来た事です。
ホイスト、天井クレーンは機械と電気が割と単純に組み合わさったものなので、電気の知識がそれなりにあった私は機械的知識を得るには非常に都合が良いものでした。この会社で制御盤の設計製作や図面書きとか、労働基準監督署へのお伺いとか、いろいろ経験しました。
ホイスト、クレーンは昔から存在し歴史がある機器だけに、世界としてはかなり奥が深いものです。
国産では輸入品をコピーし生産を開始したものが戦前から存在していたそうです。
戦中では皇紀の製造銘板が付いたものもあったそうです。私は見たことないですけどね。
でもクレーン自体は50年選手も余裕で存在していました。ホイストは長くて30年程度で更新が多いです。
単純な機械なので、軽負荷で使えばあまり壊れないです。
今でもホームページを見てみると製品の基本構造は私が居た頃のままです。
現行のホイストは非常に完成されたものだと言えます。
この業界に戻りたいか?と言われると「2度と戻るか!」です。
超3Kです。キツイ、汚い、危険(落下+感電)+現場の暑さ寒さに鬼残業と休出。代休はほぼ取れません。
給料もアレでした。福利厚生はまぁまぁなのでしょうが、妻帯者でないと恩恵も無さそう。
思えば何もいいことないです。
その上高所作業メインで死ぬ可能性高いですから。現に時々知り合いが高所から落ちてますしね。
ホイストはいろいろな現場に取り付けられて使用されますので、そのおかげでいろいろな会社にお伺いすることがありました。
社会の裏側も見られるのが面白いところでしたね。
特にインフラ系、自動車会社系はもうやりたくないですね。
それに比べて今の仕事はまぁ緩いですわな。体には優しい方かと。
体調を考慮されてか、社内で1か月前に異動があり残業が少なく負荷の少ない現場に異動となりました。
人間関係も良くて前とはエライ違いです。