らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

SL-2、ようやく完結

人為的な部分で相当苦労したこれ、ようやく完成です。
主たる原因はPHONO回路のアース。PHONOだけはアース回路が全体のアースとはつながらず、シャーシ同位なんです。
何度PHONOのGNDラインと電源のGNDを当たっても導通がまったく無いのでおかしいとは思っていました。
自家用PSL-2を引っ張り出してきて確認すると、微妙な抵抗値をもって導通があるんですね。
ここでひらめいた訳です。どこか全体のアースラインとシャーシの間で断線しとる、と。
回路図を見ると2.7Ωの抵抗を経由してつながっているので、その抵抗を調べるとズバリ断線です。
真の原因はこれなのですが、これ以外に、抵抗が断線しアース浮きとなったため発振した状態で長く使われた?ために壊れた+-16V系のレギュレータ用トランジスタ2個、ダイオード2個、過熱したとおぼしき3端子レギュレータ2個(正負)、これまた定数が違っていた電解コンデンサ1個、前にメンテされたときに音質向上を目的として交換されたと思われる定数間違いのコンデンサ1個、それはもう燦燦たる状況です。
ともあれ無事に直って一安心です。現在LPレコードを再生しながら動作確認中です。
この抵抗は、基板の固定ネジを締めないとシャーシに落ちないので、ネジは必ず締めてチェックが必要となります。
締めないと、発振する可能性があります。まぁ、設計時点でどこかにジャンパを飛ばしといたほうが良いような。

写真は無事に修理完了し長時間テスト中の様子。