らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

ADA8824(A232)に遊ばれる

この機器なんですが発熱がかなりあります。
内部を見れば解りますがアナログinの回路には2ch毎に5Vのレギュレータが奢ってあります。
これがとかく熱くなります。
で、これを動作させずに発熱を抑えようと考え、入力に有るコイルを除去して回路を切り、しばらく鳴らしてみました。1時間弱で故障しました。(滝汗)
少し調べた結果、アナログアウトから音は出ませんが、レベルメーターは振ってました。ソースはデジタル信号のようです。
アナログ回路をオシロで追ってみるとどうも全体的に動いてない。
でも基板の電圧もそれなりに出てる。うーむ。
更に調べるとXLR端子の手前に78M05が2個ある。
この二次側を見ると電圧が1.3V、これはおかしい。
2個ある両方が故障、これもおかしい。
考えるに、おそらくデジタル側のマイコン用5Vを止めたが故に、アナログ側の回路からデジタル側に回って5Vが供給されている状態になり、レギュレータがパンクした、としか思えません。
デジタルアウト回路の5Vをもらってきて動作させると動作しました。
レギュレータは表面実装品TO-252-3です。取り外しは慣れたもんです。
さくっと取り外し半導体チェッカで調べるとUnknownと出ます。
良い感じに壊れています。
そんな訳で手配、SMDだとマルツにも在庫がないです。諦めてRSで手配。
ついでに何度も開閉を繰り返したのでスペーサネジを1本折ってしまいました。
もちろんインチサイズですよ!苦労するやつです。
なんとか国内に在庫あって20本単位で買えますので、手配。
まぁ全部変えときましょう。せっかくですし。
方針ですが、電気的には手を付けるのをやめ、使わないアナログ入力のXLR端子を撤去し自然空冷を考えます。
穴を開けっ放しでは危険なので網でも張ろうと思います。
しかしこれ、回路図無いと無理な修理ですね。
とりあえず長くかかりすぎなので、これはデスクから下ろし明日はIC-150をできるだけ終わらせます。
ハイレゾに興味がない方は素直にDA9624辺りお勧めしておきます。あれは重宝するコンバータです。