らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

IC-150Aに苦労する

オペアンプ不良?とおぼしき個体、なんとか目処がつきました。
オペアンプは交換しましたが、なぜか-18V電源だけ、電圧が出ない不具合がありました。
オペアンプを動作中に抜き差しすると出始めたり、電源を切ると出なくなったり。
非常に不安定です。
このIC-150Aはサービスマニュアルは無く、回路図も代表回路図のみです。
この個体とは回路が違います。参考にはなりますが違います。
電源回路は非常にシンプルで、代表回路図にあるようなレギュレータIC(おそらくDIP型)は無く、3端子の部品が4個あるだけです。うち1個はリレー駆動用です。
コストダウンで回路変更になったようで、基板にも空きパターンが目立ちます。
実際の回路を追うに、-18Vを作っているレギュレータ回路とおぼしき回路が不調と思われます。
回路はTO92パッケージのトランジスタっぽい部品が2個、ダイオードが1個、電解コンデンサが1個。
トランジスタっぽい部品は入力-28V(整流直後)、アース、出力(-18V)につながっている様子。
ダイオードは出力とアースに入っています。もしかするとツェナーかも。
外した部品を調べてもトランジスタではなさそう。となると、ここは3端子レギュレータ?
あまり難しく考えず、手持ちの-18Vの3端子レギューレータと置き換えてみましたが、動作は良好。
一昼夜寝かせて問題なければ、+18V系も交換してしまいましょう。
回路も3端子レギュレータの一般的回路に改めましょう。
回路図を見るとPHONOアンプに入るまでに1V降下させるトランジスタ回路があるようですが、実物は18V回路直結です。
変更しすぎですな、しかし。これでIC-150Aは解決しそうです。