らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

PSL-2

久々に来たコレ、D-150A2の修理が済んだので動作チェックをしてみました。
ノイズ出るということでしたが・・・通電してみてもLEDが点灯しません。
疑問に思ってふたを開けるとヒューズがガムテープで貼ってあります???
この感じはたぶん不吉な予感がします。誰かが弄ったわけですから。
ヒューズを見てみると、1本は既に装着されていましたが切れていました。電源の入らない原因はコレです。
てな訳で交換して通電すると、リレーが入った瞬間にノイズが・・・。
しかも信号にもノイズが出ますし直接アンプからも物理的な電気的ノイズが聞こえます。
経験では焼ける手前のショートっぽいノイズです。危険危険。
即座に電源を切ります。まぁ確かにノイズだな、と思って電源回りを調べます。
Crownのプリは伝統的に+-18Vの電源となっていますが、このうち-18V系が-10V程度しか出ていません。
回路は3端子レギュレータ7918を使用した簡単なものです。
3端子レギュレータの1次側も電圧ドロップしていて良くない感じです。
1次側はトランスなのでこのままでは宜しくないです。てな訳で3端子を取り外して電圧チェックすると正常。
ということは3端子が死亡している可能性大。
新品の3端子は在庫していたので交換して電圧を見るとまだNG。
単体チェックでは3端子はショートしていました。このまま通電を続けるとまた焼けてショートしてしまうので、3端子がショートするような原因を探ると出力回路のオペアンプが怪しい。
てな訳で左右ペアで交換すると正常になりました。
オペアンプがショートしていた様子です。電圧も+18Vと正常になりました。
単なる動作チェックの筈でしたが30分以上掛かってしまいました。なんだかな・・・。
今回の原因はオペアンプのショートにより-18V系がショート、耐え切れず3端子もショートしたものでしょう。
原因を見ずに故障部品だけを交換すると当然ですがまた故障しますので、今回のように原因がはっきりしていれば安心です。当然長時間テストはしますが・・。