らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

自然+人為的故障?

PS-200の最終段階です。
先ずは通電チェックし初期シーケンスが正常かどうか。
今回はCH-1のSIGNAL LEDが点灯していました。早速テスタで見てみると1V近くスピーカー端子に出ています。
これはトリマポット交換したためにオフセットがずれたせいですね。てなわけでとりあえず0mVまで調整。
とりあえずというのは追ってバイアス調整の為長時間通電チェックするのでまたずれるためです。
SIGNAL LEDが消えたのでCH-2もオフセット確認、軽く調整しておきます。
ついで9V系電源のチェック。なぜか-9Vの電圧が少々高め。
調べると-9V系のプリントパターンが切れていました。
切れ方はショートではなく腐食?のようです。
切れた先はCH-2のオフセット調整回路のトリマに入っているので調整が狂います。てなわけで再確認。
10mV内なのでそのまま作業を進めます。
この状況でなんとなく見えてきたのは過去の故障原因がこのパターン切れだと思われます。
これが切れるとオフセットがずれたり、回路の電圧が微妙におかしくなると思われます。
結果としては動作不安定になるでしょう。
んで最初のオーナーは修理に出したかヤフオクに投げたかで、修理された際-9V系の異常はわかったけど原因良く判らんし、とりあえず動いているし、劣化部品は交換したし、ついでに9V系の電源用のZDも交換したし、動いているうちに投げておけ、とヤフオクに投げた?
それを前オーナーが落札し、動作が不安定・・・しかし動作するからだましだまし使っていたっぽい感じです。
いよいよ我慢しきれなくなり当方に修理を依頼されましたが・・・という流れのようです。
修理の仕方も雑で既存部品のリードを長めにカットし新しい部品をカットした部品のリードに半田付けしていました。
ナンボほど面倒くさがりやねん・・・。
前オーナー様は当方の予備機にしていた個体を購入され、故障機は当方で引き取る事になった次第です。