らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

最近気になった

(1)とあるブログで車のECU電解コンデンサ交換をしてました。
この業界も電解コンデンサ交換は深刻みたいです。で、交換したはいいんですけど、電解液が漏れてレジストを損傷し、銅箔が剥き出しになってたり。それを補修するのに、何故かフラックス塗りましたとか・・・。
いや、余計に腐食させますやん・・・それ。最近の半田はフラックスの腐食性は少ないとは思うんですが、わざわざ塗らなくても。基板もベッタリしてたそうなので、車載ですから基板にコーティングしてたんだと思います。こういう場合はレジスト補修剤を塗ってからコーティング補修です。
(2)これは良くあるんですが、プリアンプからRCAピンで持ってきたケーブルをパワーアンプにつなぐのに、パワーアンプがXLR入力とフォーン入力があって、いままでフォーンで使っていた。でも興味があってXLR入力で使って音質を比べてみた。やはりXLRの方が良いですね。
この手の記事ってだいたいXLRの方が良い結果になります。
アンプにも依りますが、下手すると業務用パワーアンプですらXLRとフォーンが回路兼用だったりします。
私の扱う範囲ではUreiはそうです。Ureiの場合は基本バランス受けで回路を作ってあって、フォーンはXLRとパラに入っているというものです。Crownはマジメで、きちんと変換回路を入れるのが基本みたいです。
D-75Aはどうだか判らないんですが、オペアンプは1個だけ、しかしそのオペアンプは4回路なので、恐らく変換回路は入っていると思われます。
今回触ったソニーさんも回路は入れてあるようで、こちらはスイッチ切り替えになっています。
民生機になると、途端に怪しくなります。本当のところどうなのか、自分の機器がどうなのか、調べておくと良いと思います。
もうひとつ言うならば、XLRやフォーンやRCAという前に、電気的な信号レベル、仕様を合わせるのは先ず基本です。
XLR→RCA変換てのは、動作確認レベル程度のものです。
私はコレがいやで、すべてバランス仕様にするために、業務/放送用機材に統一しました。たまーに民生機が来るとちょっと面倒なことになります。(汗)