らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

5002VZに勝った

片chのOUTPUT MODランプ点灯、正面のIOCが点灯したままの個体の修理の続きです。
結果としては出力モジュールは壊れていませんでした。
異常は出力モジュールを左右振り替えても移動したので、出力モジュールかと思いますよね。
でも実はメインボードの不良で部品交換したら直りました。
一応調子悪い方のPositive側モジュールは外して終段トランジスタ全チェックしたんだけどね。
hFEが若干ばらつき気味ではありますが、年数を考えると許容できるレベルです。
家の中でVZモードに切り替わることは多分無かろうし。
VZモードってのが変態で、普段はVCCが80V、それを超える場合は144Vに切り替わるそうな。
結局は劣化部品をほとんど交換しました。
サービスマニュアルを盲信しちゃ駄目ってのが身にしみますね。
やっぱり回路にしっかり向き合ってコツコツやるべき。
故障検出回路の故障とかはマニュアル作成時点ではまったく想定外だからです。
これがこのアンプが修理屋に嫌われる所以でもあります。あと電圧がおっかない。最大288Vですしね。
メイン基板の不良が見いだせなかったら、今度はIOC点灯の原因を遡る予定でした。
現在動作は良好でしばらく鳴らす予定です。