らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

Macro-Tech 5002VZの修理の続き:多分直って嬉しい

電源を入れても5分しか音が出ないアンプの修理の続きです。
VCCのブロック電解コンデンサの上のとこ、このアンプの弱点ですがここも分解して清掃しました。
鉄ビスにアルミの導電バーと絶縁紙を使っているのが腐食の原因じゃないかな。
回路図を見ても、制御が細かくホンマにアンプの回路図か?と思わせるめんどくさいアンプですが、どうやらこれを見ていかないと話が進まないっぽい。(汗
LM339Nどんだけ好きやねん、という位使用しています。
これだけロジック回路を見ていると、本業の製品(とある産業用のモーターコントローラー)の回路図見ているみたいな気がしますね。紙1枚に回路が収まりきらないので仕方ないですけど。
一応、最初の数分は音が出て、その後はIOCが点灯したままってのが悩ましい故障です。
回路図を見ると頭痛が痛いので、サービスマニュアルのブロックダイアグラムを見る。
ある程度これで理解できましたが、リレーをオンさせるのにたあっくさんの条件がある訳で、どれかがNG。
その中で両chに関わるのは1箇所。目星をつけた部品を交換してみました。
なんと今現在、通電して20分は経過していますが音出てます。直ったみたいです。やるなぁ俺。
今まで終段吹き飛び個体を2台作業しましたが、違うところの故障は初めてですね。
寝るまでの1時間、通電したままで様子見して音が出ていたら修理完了とみていいでしょう。
自分で言うのも何ですが修理の腕が上がったような。
複雑なプロテクション制御とロジック回路が面倒で毛嫌いしていたのですが、冷静に回路を追えばなんとかなるのかも。
このアンプのリレーは相変わらず電源側の制御なので、スピーカー端子はそれなりに電圧が漏れ出て危険な可能性もありますね。

たぶん修理完了!

上のマルチメータはリレーの制御ポイントの電圧を監視しています。
ここが正電圧になったらリレーがオフになります。異常時は+15Vが出ていました。
※修理の核心については敢えて触れておりません。また詳細な説明もしていませんが、敢えてそうしています。
ご了承ください。
しかしおっかないアンプですよ、片chのVCCと-VCCにブリッジダイオードが1個づつ!全部で4個使用。
その割に制御用の電源は1回路しかないのですよね。2回路積んだほうが良いのではないかな。
感電に怯えながらの作業です。絶縁トランスあるんだけどめんどくさくてね(汗
写真を見ても分かる通り、電流値はAC100Vで1A前後です。なのでさほど電気は食いません。

追伸:1時間経過しても安定動作しております!良かった良かった!