らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

PS Audio Model One

米国の民生機が来ました。
一見業務機ですが、入力がRCAピン、入力ボリュームなし(!)なので民生機でしょう。

ヤフオクで修理済み品を買ったそうですが、片chの音が出なくなったそうで。
で、預かってみると右chのVCCラインのヒューズが切れております。
危険な香りがします。どこまで死んでいるのかと。
アンプ部を取り外して左右で一通り比較しますが、特に故障はなさそう。
てな訳で容量低めのヒューズを入れて通電、OKでした。
あとはどこまで手を入れるかを相談、一通りの電解交換とスピーカーリレーの追加。
電源でいつも困るので今回はデジットのキットのAC対応をそのまま入れました。
これって便利良いですので、チップ部品化して完成品で出して欲しいです。(笑)
狭い空間に無理無理押し込んで通電、動作はOKなのですが、ヒートシンクの暖まり方が左右で違う。(汗)
バイアスがさっぱりなようです。てな訳で手っ取り早く、VCCラインに電流計を入れます。
そこそこ暖まるLchは150mAくらい、冷たいほうは40mAとダメダメでした。
両方とも、アイドルで200mA流れるように調整。ヒートシンクもちょっと暖かいくらいで問題なし。
VCCラインのヒューズは4Aを入れることになっているので、アイドルで200mAであれば妥当かなと。
VCCラインのヒューズの切れた原因ですが、おそらくヒューズの劣化か、オーナーが中を少し調べた際、ケーブルがどこかに当たっていたらしいので、これが原因かなと。
資料も何も無いので苦労させられますが、無事完成です。

基板が斜めに見えますが、こういう固定方法です。
この辺もガレージメーカーっぽい感じがします。
PS Audio社自体は今もあるようですね。