らいちゃんの人生墜落日記Part2

主にVintage Crown/Ureiアンプ修理が得意な、オーディオ機器修理人です。(他社もOK)他ではまず無い濃ゆい映像機器ネタあり、きゃりーぱみゅぱみゅさん、YOASOBIさんの大ファン。

会社で聞く低レベルな話

刺激的なタイトルですが、その通りなんだもん。
とある製造機器。10年以上経過しインバータパンク。
メーカー曰く「同じ型のものが手に入らずすぐに修理できません、納期も掛かります」。
てな話を、別な機器で2件聞いたんですよね。
別に同じ10年以上前のインバータでなくても現行品でええやん。
シビアな速度制御する訳で無く、正逆回転する訳でなし。
10年経過すると相当サイズも小さくなっとるし、交換すればいいやん。
それに納得して現場にそのまんま報告する生技って超あかんと思う。
メッセンジャーボーイですね。おまえら要らんやんて訳。
私ら、インバータパンクしたら現行品に交換してましたからね。20年以上前の事ですけど。
流石にクレーンの巻き上げのはやったことはないですが、横行、走行ならリスクは少ない。
大きさが小さくなりすぎて配線が届かないのが難点ですが・・・。
クレーン用なので、回生ブレーキ放電抵抗、ブレーキ開放信号の拾い出し(運転中信号を使う)とか全部使いまわして何度か交換したよ・・・。
クレーン屋さんでもちょっと知識があるクレーン屋さんだと自分で走行インバータ化しているとこがあります。
それはそんなに難しくないんですが、インバータが何らかの要因でトリップした場合のリセット回路を組んでないのを実に良く見かけました。なので地上では何もできず、やむを得ずブレーカーを落として対処しているなんて現場もありました。
そんな現場では、電源の電磁接触器の補助B接点がたいてい空いているので、インバータの制御用端子台からリセットが掛けられるよう回路を取り出し、このB接点経由でコモン回路に戻す。こうすると、電源の電磁接触器をオフにするとインバータにリセットが掛けられます。インバータは電源を切ってもしばらくは電解コンデンサに溜まった電気で動くので、リセットする位の時間は動きます。
こうすればブレーカーを切らなくてもインバータリセットできます。
こんな事とか思いつきでやってきた経験からすると、どう見ても汎用インバータがズラッと並んでいるだけの機器に低レベルな会話しとるなー、と思う訳です。
単純な速度制御だけならアナログ入力とか、段階制御で速度制御できるやん。
どんな制御しているかまでは見てないけど何とかなる筈。
それとかラベルプリンタ、10年以上前のRS-232C制御のやつでインクもシールも既にディスコン、代用品で無理に使うものの印字カスレ多数・・・インクリボンを転写するやつなので熱転写です。
昔のワープロ全盛期の知識があれば、熱転写式はヘッドの清掃(ほぼ誰もしない)がまず重要なのと、そもそもヘッドに寿命がある事、生技がどうやら知らんみたい。この対応に凄く時間掛けてる。生産にも支障している。
40万円ほどの機械です。これにどんだけ時間掛けて対応してんのって話ですよ。
口出しするとまたグチグチ言われるので黙ってるんですけどね。
そもそも、ラベルプリンタなんてレベルの低い機械使わんとインクジェットなりレーザーなり入れたら良いんですが、テストしたら駄目でした。インクジェットは元我が社の製品を試してみようとしていましたが、溶剤の管理が面倒なんですよね。
レーザーは基板を焦がしてましたので止めになりました。
過去の経験はいろんなとこで役立つんだけど、今の会社じゃ口出ししたら雑な扱いされたし、もう口出しはせん。
猫猫みたいだけど、「無能なフリをしていた方が楽だ」まさにその通りで。